手術/機械/眼科疾患

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緑内障における半導体レーザーの使用

獣医師の梶村です。

先日、原発性緑内障に対して、半導体レーザーを使用しての毛様体光凝固術を行いました。 


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緑内障とは、健康眼を維持する眼圧を超えた状態と定義されています。持続的な眼圧の上昇により、視神系が障害されて、失明します。
 
緑内障には白内障、水晶体脱臼、ぶどう膜炎などから起こる続発性緑内障症と、先行する眼内疾患を伴わない原発性緑内障があります。
 
緑内障の病態としては、毛様体で産生される房水と呼ばれる眼球を循環する液体が、何らかの原因により排出出来ないことにより、眼圧が上がります。
 
緑内障の治療の目的は、視覚の維持と疼痛の緩和です。既に失明している子に対しては、疼痛のコントロールが治療の目的となります。
内科治療には点眼薬、全身投与薬があります。外科治療では視覚のある緑内障に対しては房水の流出を促進させる前房シャント術などが推奨されており、視覚のない緑内障に対しては毛様体光凝固術、眼球摘出術、強膜内シリコンインプラント挿入術(義眼)があります。
 
今回の緑内障のワンちゃんは既に失明しており、毛様体光凝固術を行いました。
毛様体光凝固術は房水を産生する毛様体をレーザーで破壊することで、眼圧を下げる方法です。

眼球摘出や強膜内シリコンインプラント挿入術に比べて、簡単で侵襲性が低く、手術時間も短いことが特徴です。ただしうまく眼圧を下げられなかったり、時間がたてば再び眼圧が上がってくることもあります。

手術の様子です。

 

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このように角膜輪の外側のほぼ全周に、1秒ずつ40カ所程レーザーを当てました。 

術後24時間は逆に眼圧が上昇するのですが、うまくいけばこの先しばらく点眼は必要ありません。

緑内障は緊急の病気です。早ければ2日程で失明します。目の充血、瞳孔が左右で異なるなどの症状があれば、すぐに病院に連れていきましょう。

獣医師 梶村

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