当院の患者さんたち/皮膚疾患/腫瘍(ガン)/薬/高齢

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皮膚メラノーマ(犬)の手術以外の選択肢

メラノーマ(黒色種)はメラニン細胞から発生する腫瘍で、発生部位により皮膚メラノーマ、口腔内メラノーマ、爪床メラノーマに分けられ、場所によって悪性度が異なります。

皮膚メラノーマは基本的に(85%以上)は良性ですが、粘膜境界部や指先、陰嚢に発生した場合は悪性の挙動を示します。

今回のラブラドールの子は、肛門近くの皮膚に出来た腫瘍を細胞診検査したところ写真のようなメラニン顆粒(黒い点々)を伴った腫瘍細胞が多数みられ、皮膚メラノーマと診断しました。
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実は、この子15歳で人間に換算すると100歳を超えます!しかも、数年前に二度の腫瘍切除手術を乗り越えています。すごい!
飼い主さんは、もう手術はせずそっとしてあげたいということでしたが、腫瘍は自壊してしまい舐め壊してしまいます。

そこで、妥協策として全身麻酔をせず、メスで切ったりせず、腫瘍溶解剤などを院内混合した塗り薬を病院で週1回塗って治療してみることにしました。

すると、みるみるうちに腫瘍は壊死を起こし退縮していきました。
スライド2

もちろん、腫瘍細胞の残りは気になるところですが、なんとか工夫をして周囲の細胞まで治療を施しました。

その後、メラノーマは再発しておりません。

スライド3

今回のような治療方法は、全身麻酔や手術もいらない治療ですが、がんの種類や部位、自壊の程度にかなり左右されるため第一選択にはなり得ません。ただし、さまざまな理由で手術が困難な場合や緩和的な目的で選択する場合には一つの手段として有効だと思われます。

院長 萩森

 


かもがわ動物クリニック

 

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