病気/皮膚疾患

病気/皮膚疾患

夏に多い皮膚病②

獣医師の梶村です。

前回膿皮症について書きましたが、今回はマラセチア性皮膚炎について説明します。

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マラセチアは動物の皮膚、口、肛門周囲の粘膜、外耳道の表面に常在する酵母で、何らかの原因で皮脂の分泌が過剰になると、それを栄養源として、過剰に増殖します。その結果、皮膚や耳で炎症が起きると考えられています。
皮膚炎が起こりやすい場所としては、外耳、口唇、鼻、肢、指間、首の腹側、腋窩、内股、会陰部などです。
症状としては紅斑、痒み、色素沈着、脱毛、脂漏、落屑、苔癬化(肥厚)、臭気があります。

生体側はマラセチアからの刺激を少なくするため、皮膚や外耳道の苔癬化や落屑などによって除去を試みますが、それだけでは十分ではなく、長期間マラセチアからの抗原刺激によるアレルギー反応が引き起こされます。これにより痒みを伴う慢性のマラセチア性皮膚炎となります。
また元々の基礎疾患として、アトピー性皮膚炎、脂漏症、内分泌疾患、腫瘍などが隠れていることもあります。
マラセチア皮膚炎の好発犬種として、ウエストハイランドホワイトテリア、ダックスフンド、ボクサー、キャバリアキングチャールズスパニエル、シーズー、ジャーマンシェパードドッグ、その他に皮膚に皺が多い犬種があります。

マラセチア性皮膚炎は臨床症状、異常な数の菌体(ダルマのような形)で診断します。
また抗真菌薬治療で症状の改善および、菌体数の減少が認められることで診断することもあります。
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治療はシャンプーで、週に2、3回洗浄し、皮膚の状態をみて徐々に減らしていきます。
写真はマラセブシャンプーです。 
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皮膚の過度の乾燥や、薬剤刺激などが出る場合は刺激の弱いシャンプーに変えるか、保湿剤を洗浄後に塗布します。
写真はダームワンです。

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皮膚症状が重度または広範囲の場合には抗真菌剤を2〜3週間程続けます。
再発予防としては、抗真菌薬添加シャンプーで、週に1、2回洗浄してあげると効果的です。

次回はノミアレルギー性皮膚炎についてお話します。

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愛犬モコの子犬の時の写真です。

獣医師 梶村

 

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