皮膚疾患
皮膚の勉強をしてきました
獣医師の梶村です。
先週、2日連続で皮膚の勉強をしてきました。
7/29は夜から、皮膚科の症例検討会に行ってきました。
Olivry 先生はアメリカのノースカロライナ州立大学の獣医皮膚免疫学分野の教授で、世界的な皮膚科の先生です。
症例検討会の内容としては、何人かの先生が自分の診ている皮膚病の症例を発表し、その後、招待された先生方の質疑応答、Olivry 先生の解説という感じです。
セミナー形式とはまた別で、細かい疑問も解消できて、とても有意義な時間でした。
7/30には大阪でOlivry 先生とFavrot 先生のセミナーに行ってきました。
Favrot 先生はスイスのチューリッヒ大学の獣医学部の教授で、同じく世界的に有名な皮膚科の先生です。
セミナーでは、犬アトピー性皮膚炎の新しい知識を得られました。
今回は減感作療法やアレルミューンなどの話がありましたね。
犬アトピー性皮膚炎は他の痒みの原因(外部寄生虫、細菌感染、マラセチア、食事アレルギーなど)を除外することで診断します。
なので、アトピーの診断に至るまでは時間と費用がかかります。
治療は免疫抑制剤、インターフェロン注射、減感作療法、アレルミューン注射、外用療法、シャンプー、食事、サプリメントなど様々です。単一であったり併用したりします。
その子その子で適した治療法があるので、どうしても痒みが治まらない、ステロイドを使い続けるのは嫌、など悩んでいる方は相談してください。
獣医師 梶村