犬
頬からの排膿
歯科(歯の病気)
外歯瘻
動物 | 犬 |
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種類 | シェルティー |
性別 | 去勢雄 |
年齢 | 5歳 |
地域 | 京都市北区 |
症状/病態 | 頰に傷がある、膿が出ている |
考えられる病気 | 外歯瘻、外傷、感染、腫瘍 |
左頬の傷が数ヶ月間治らず、排膿を繰り返しているとのことで来院されました。
口腔内を観察したところ、歯垢・歯石の蓄積は軽度でしたが、左上の第四前臼歯が破折し露髄していたため、外歯瘻が疑われました。
治療として麻酔下での抜歯と歯石除去を行いました。
第四前臼歯を3分割して抜歯し、抜歯部から器具を挿入したところ、頰の傷と貫通し瘻管が形成されていたことが確認されました。
抜歯部に抗生剤を注入し、縫合して手術を終了しました。
術後5日目で頰からの排膿は完全に止まり、写真のようにかさぶたとなった後、綺麗に治癒しました。
術後1週間は縫合部の裂開を防ぐため柔らかいフードを与えてもらい、その後は通常のドライフードに切り替えて現在良好な経過をたどっています。