本日の一症例

足をあげる、歩けない

整形外科(骨・関節の病気)

犬の前十字靱帯断裂

動物
種類 トイプードル
性別
年齢 8歳
地域 京都市北区
症状/病態 後ろ足を挙げる
考えられる病気 骨折、関節脱臼、関節炎、靱帯損傷、外傷、皮膚病など

ベッドから飛び降りた後にキャンと鳴いて、左後ろ足を挙げているとのことで来院。

 

視診にて、左後肢の明らかな挙上を確認。

身体検査にて、左後肢の脛骨圧迫試験、脛骨前方引き出し試験にて、膝関節の不安定性を確認。

また左膝蓋骨の内方脱臼を確認。

足先から股関節までの、皮膚に異常は無く、明らかな痛みは確認できなかった。

 

前十字靭帯断裂を疑い、レントゲン検査を実施。

 

 

右足に比べて、左足の脛骨が明らかに前方に変位していた。

 

また左の膝関節において、fat pad singn(関節内の炎症を示唆する)が認められた。

他に脱臼や骨折は認められなかった。

 

以上の検査から、左後肢の前十字靭帯断裂と診断し、消炎鎮痛剤、関節炎の注射、ダイエットでの内科(保存)療法からスタートした。

今後、改善が無ければ外科治療を実施を考慮する。

診断名

前十字靭帯断裂