病気紹介

ノミアレルギー性皮膚炎

病態

ノミアレルギー性皮膚炎はノミが寄生することで起こるアレルギーです。罹患すると激しい痒みを呈します。
犬と猫で原因となるノミは通常ネコノミで、それらがⅠ型もしくはⅣ型アレルギー、好塩基球性過敏症を引き起こすと考えられています。

症状

犬では多くの場合、病変部は下半身で、腰背部、尾根背部、後肢、会陰部、臍部に、脱毛やフケ、かさぶた、赤みなどがみられます。

診断

診断はノミまたはノミ糞を見つけることです。
ノミ糞は濡らすと、血液成分が滲み出ます。 

治療

治療にはノミの駆虫薬を用います。
当院にあるノミの駆虫薬は、犬用のスポットタイプにレボリューション、フロントラインプラス、マイフリーガードがあります。経口のタイプとしてはネクスガード、ネクスガードスペクトラ、コンフォティス、パノラミスなどがあります。
猫用のスポットタイプにはブロードライン、レボリューション、フロントラインプラスがあります。

また痒みがひどい場合にはステロイド剤、細菌の二次感染がある場合は抗生剤を投与することもあります。

 

ノミアレルギー性皮膚炎は毎月のノミ予防をすることで、防げる病気です。

外に散歩に出る子はもちろん、室内飼いの子でも、毎月予防することをオススメします。