腫瘍(ガン)/手術
日本獣医がん学会に参加して感じたこと
内容は多岐にわたり、頭頸部の扁平上皮がん、リンパ腫、胃の腫瘍、リンパ腫、ペインコントロール、組織球肉腫などを中心に学んできました。
また、一番印象的で衝撃を受けたのは大阪大学、日本大学医学部の先生の手術映像です。
本当に衝撃的で、ここ数年で1番と言っていいほどのインパクトのある動画でした。
ヒトの顔面の腫瘍で顔を半分切除する映像や頚部・胸部・腹部を開いて顎・食道を切除する方法など、色々考えさせられる内容でした。
もし、自分の子の顔を半分切除しなければいけなくなった時、それでも手術をするのか。。。
何が正解なのか。どの選択が一番良いのか。
もちろん、医学的にはどの治療が一番生存期間が長いというような正解はあるかもしれません。ただ、それがその子や家族にとって一番なのか。身体的に、そして精神的にどれが正解なのか。
おそらく獣医療ではこういう場面が多いように思う。絶対の正解がないんだと思う。
そんな難しい分野だからこそ、今後も患者さんと向き合って、よく耳を傾け、一緒に正解を探していけたらと思う。
学会で勉強している途中、当院でこれまで治療してきた子たちのこと、そして現在治療中の子たちの顔が浮かんできた。
今後もより良い治療を提供できるよう頑張ります!
院長 萩森