消化器疾患

消化器疾患

下痢の原因について

こんにちは、看護師の和泉です。

 
 
急性胃腸炎になったお話を、以前のブログでもしていますが、嘔吐や下痢はとってもしんどいですよね(>_<)
 
汚い話になってしまいますが、私は急性胃腸炎の際になんと!!緑色の下痢が出てきました…(-。-;
人生で初めてで、かなり驚きました…
 
 
 
わんちゃんやねこちゃんも、下痢になるのはとてもしんどいことです(´・_・`)
そんな下痢の原因って何があるのかご存知ですか?
今日は下痢の原因について簡単にお話したいと思います!
 
 
 
 
【ストレス、疲れ】
ペットホテルやトリミングなどの環境の変化でのストレスや、季節の変わり目などでストレスや疲れを起こして、下痢になる場合があります。
 
 
【寄生虫症】
腸管内に虫が寄生してしまうことで、下痢になる場合があります。
ジアルジア症やコクシジウム症など、成犬・成猫では無症状の場合があっても、子犬・子猫や高齢犬・高齢猫の場合は、命に関わるほど重症化する恐れがあります。
 
 
【誤食・誤飲】
中毒物や異物の誤食・誤飲で下痢になる場合があります。
当院では今までに、髪の毛のゴムや人間用の軟膏、人間の飲み薬やチョコレート、キシリトールガム、ネギなど様々な異物や中毒物の誤食で来院される方がおられました(>_<)
幸いにも重症化した子はいませんでしたが、とても危険なので注意が必要です。
 
 
【アレルギー】
食事アレルギーでの下痢も最近増えています。
便の回数が増えたり、下痢や軟便が続く、おならが出るなどの症状があれば、食事アレルギーの可能性があります。
 
 
【ウイルス性腸炎】
代表的なのが、パルボウイルスという感染症です。
激しい下痢を起こしてしまい、とても致死率の高い病気です。
ワクチン接種をすることで、病気を予防できます。
 
 
【その他の病気】
免疫系の腸疾患や膵炎、消化器系の腫瘍などがあります。
消化器系の腫瘍は高齢の子で特に多いので、定期的に超音波検査を受けることをおすすめしています!
 
 
 
 
 
もしお家のわんちゃんやねこちゃんが下痢を起こした時には、排便の回数や便の状態もよく観察してください!

 
便の回数は増えないけれど、便がゆるいという場合は小腸性。
少量の便を何回もしている場合は、大腸性が疑われます。

血便を伴う下痢は、赤い鮮血なら大腸からの出血。

黒いタール便なら胃や小腸からの出血と考えられます。
大腸性の下痢の場合、とくに重い病気ではなくても、下痢が続けば腸の粘膜が傷ついて血便や粘液便になることがあります。
 
 
 
便の状態は、身体の健康状態を表しています。
形、色、回数、臭いなど、少しでも気になる点があれば、病院での検査をしましょうね!
 
 

 

 
看護師 和泉