飼い主様の声(手術)/飼い主様の声
飼い主様の声第32号!(肥満細胞腫のリンパ切除の手術を受けたジャックラッセル・テリアちゃんのご家族から)
「皆さまの声」をいただきましたのでご紹介させていただきます!
15才で肥満細胞腫のリンパ切除の手術を受けたりんかちゃんです!
●手術を終えたお喜びやご感想
この度は手術、入院と大変お世話になりました。ありがとうございます。
昨年、他院で肥満細胞腫と診断され、左前足付け根の腫瘍切除をしました。
切除はしたものの「切除部位の端まで浸潤しているため、取り切れていない可能性大」と。
その後の転移有無の為、毎月エコー検査を。それ以降も手術部位の皮膚の原因不明の赤みや左頬の急な腫れと、次々とりんかの体に不具合が生じ…。藁にもすがる思いで漢方を飲ませ、毎日心配する私に友人が紹介してくれたのが、こちらの病院の院長先生でした。
自宅から遠方という事もあり、又かかりつけ医にも懐いていた為、迷いましたが、別の先生の(腫瘍専門でもいらっしゃるので)見解をお聞きしたいと思い、お会いする機会を作っていただきました。
萩森先生は丁寧にお話しして下さり、私が唯一、心の拠り所にしていた漢方に対しても決して否定されませんでした。大半の獣医師の方は、「西洋医学を学んできていますので」とあまり漢方に肯定的でない方が多いので、大変うれしかったです。
その後、頬の腫れは抜歯手術で、皮膚の赤みは内服薬で治療していただき、良くなってきています。
そして今回の手術に至るまでも、8月に後ろ足のリンパ節の腫れが発覚し、検査の結果、肥満細胞腫の転移と診断。
リンパ節転移…もうこの子は元気でいられなくなる…と落胆する私に、先生は分子標的薬を提案。
更にCT検査での臓器への転移有無の確認。その結果、臓器への明らかな転移が認められず、転移箇所と推定される後ろ足膝窩リンパ節の切除手術を行うことに。その間に腎臓機能の悪化も伴い、万全を期す為の入院。
手術も、検査、抗がん剤、そして全身麻酔も、15才のこの子にとって本当に必要なのかと何度も自問自答する毎日。
その都度先生は、「この子には体力もあり、血液検査結果もほぼ問題ない。15才だからと一括りに諦める事はありません。」と言って下さり、「もう15才だからねーもう年だし…」と言われ続けてきた私にとって、涙が出る程うれしかったひとことです。
あの時、多分この先生にお出会いしなかったら、りんかをここまで治療する事はなかっただろう…
そして、こんなに治療に対する選択肢を提案される事もなかっただろうと思いました。
●その他
手術を無事に終え、今は家で療養中ですが、この先も色々と問題が生じるかと思います。
どうぞ今後ともよろしくお願い致します。
又、退院時に手作り感満載の入院記録をいただき、きめ細かなご配慮に改めて感謝しています。
ご意見・ご感想ありがとうございました!
●先生からのお返事
りんかちゃんが当院に来てからもうすぐ2年になりますね。
肥満細胞腫という悪性の腫瘍で、更にリンパ節転移という厳しい状況でしたが
りんかちゃんとお母さんの頑張りでここまで元気に過ごすことができました。
今回の手術でも翌日から元気にご飯も食べてくれました。
私たち獣医師が、諦めたり、年齢のせいにしたりすることはありません。
これからもご家族と動物にとって最善の選択を一緒に考えていきたいと思います。
これからもりんかちゃんの定期検診を頑張りましょうね。