プライベート/スタッフの日常/ブログ/腫瘍(ガン)

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近況報告

こんにちは、愛玩動物看護師船附です🐾

久しぶりにブログを書かせていただきます!

前回ブログを投稿してから私自身で変わったことは資格の取得と愛犬の病気発症です。

まず資格ですが、元々取得していた動物臨床栄養アドバイザーの1級に合格したことと

国家資格になりました愛玩動物看護師の資格に合格したことです。

この2つの資格を取得したことで私はどんなかたちで患者様の皆様により良い看護を提供できるのか考えていた矢先に私の愛犬、杏(あんず)が倒れたと滋賀の家族から連絡が入りました。

かかりつけの先生の診察の結果、心臓の癌の可能性があると…

このまま何もせずに弱っていく姿を見るのはとても辛く、せめてできる治療は受けさせてやりたいと家族で話し、当院で治療をすることになりました。

 

 

 

 

CT撮影の結果、やはり心臓の血管肉腫の可能性が高いと診断をいただき、すぐに抗がん剤治療を開始しました。

治療の開始後、1番困ったのは食事です。

今まで食べていたご飯はもちろん、好きだった物まで全く食べなくなり測るたび体重が減っていく杏の姿を見てどれだけ勉強をしていてもいざ直面するとうまくいかないことだらけで戸惑いました。

食事で試したのは

リキッド(流動食)のご飯

手作り食(とりや野菜)

市販の缶詰

高栄養の缶詰(子犬用)

でした。

手作り食の利点は、好みそうな食材を組み合わせることで食べてくれる可能性が上がることです。

当時うちの子もリキッドや市販の缶詰よりかは食べてくれていました。

手作り食の欠点は、栄養の偏りやカロリー不足に陥る点です。

必要な栄養を取らせるには大量に食べさせないといけないので弱ってる子がそれを満たすのは難しいです。

よく飼い主様から「獣医師の先生は手作り食を勧めてくれない」とのお話を聞きます。

それは食べられるなら必要な栄養が効率よく摂取できる方が動物さんもご家族にも負担なく生活できるのでお話をされないのだと思います。

今回のように食べられなくなった時の体力維持のためという選択ならば試してもいいと私は考えます。

抗がん剤治療のおかげで発症から6ヶ月が過ぎました。

治療に関わってくださる先生方に感謝しかありません。

今では食欲が戻ってきたので癌に栄養を取られないように考え、子犬用の缶詰を主食にして頑張ってます。

当院の患者様には癌を患う動物さんもいらっしゃいます。

全ての子が同じとは限りませんが、私の持つ経験や知識でお役に立てるのであれば

できるだけ負担なく治療を受けていただけるようにご協力できたらと思います。

私以外にもご相談いただける先生や看護師はたくさんおります。

このブログを見てかもがわ動物医療センターには相談できるスタッフがいることを知っていただけたら幸いです。

愛玩動物看護師 船附