リンパ球形質細胞性鼻炎

病態
リンパ球形質細胞性鼻炎とは、非感染性の慢性鼻炎です。
原因は明らかになっていませんが、さまざまなアレルゲン物質や刺激物、免疫介在性の可能性などが示唆されています。
鼻粘膜が炎症によりうっ血や浮腫を起こすことで浸出物(鼻汁)が過剰となり、さらに鼻粘膜が腫れて鼻腔が狭くなることで、鼻汁がスムーズに排出されず貯留します。
貯留した鼻汁内で細菌の二次感染が起こることも多くあります。
ミニチュアダックスフンドでの発生報告が圧倒的多数ですが、その他にも大型犬や様々な犬種での報告があります。
症状
通常両側性の透明な鼻汁の漏出や、くしゃみといった症状が見られます。
細菌の二次感染が起こると、鼻汁の色が黄色く変化します。
慢性炎症に伴い、鼻汁に血が混じる、逆くしゃみ、いびきなどの症状が見られることがあります。
細菌感染を起こした鼻汁を誤嚥することにより誤嚥性肺炎が引き起こされることもあり、その場合は呼吸困難が見られます。
診断
確定診断には、鼻腔内視鏡を用いた鼻粘膜の生検が必要です。
同時に鼻炎の原因となる他疾患の除外のために、CT検査も有用です。
無麻酔でできる検査は限られていますが、頭部及び胸部のレントゲン、鼻汁の培養検査、血液検査などを行います。
治療
麻酔下で生検を行う際、鼻汁が貯留している場合は鼻腔内洗浄を行います。
薬剤での治療には、主にステロイドを用います。ステロイドは重症度により、内服、吸入、点鼻を使い分けます。
二次感染を起こしている場合には抗生剤を併用します。
リンパ球形質細胞性鼻炎は、基本的に治癒することは困難で生涯にわたり付き合っていく慢性疾患です。
長期的にステロイドを使用する可能性が高いため、他の疾患を確実に除外し確定診断して治療するべき疾患です。
長期間にわたる鼻炎にお悩みの方は一度病院でご相談ください。

