病気紹介

ワクチン接種後アレルギー

病態

ワクチン接種後アレルギー反応は、免疫系がワクチンに対して過剰に反応することで

発生します。アレルギー反応には、ワクチン接種後30分から1時間以内に発生する

即時型アレルギー(I型過敏症)と、それ以降に発生する遅延型アレルギー

(IV型過敏症)の2つに分類されます。

即時型アレルギーの代表例には蕁麻疹やアナフィラキシーが、遅延型の代表例には

注射部位の腫れなどが挙げられます。

 

症状

ワクチンアレルギーの症状は、軽度から重度までさまざまです。

比較的よく見られる軽度の症状には、接種部位の腫れや赤み、痒み、一時的な元気の消失、

軽度の下痢や嘔吐 などが挙げられます。

中等度の症状としては、顔やまぶたの腫れ、蕁麻疹などが挙げられます。

重度の症状、いわゆるアナフィラキシーショックでは呼吸困難や激しい消化器症状、

意識障害などが発生します。ぐったりして動かなくなることもあり緊急の対応が

必要になります。

特に接種後30分以内に発生する重度の反応は、命に関わる緊急事態です。

 

治療

治療法は、症状の重症度によって異なります。

軽度~中等度の症状の場合、蕁麻疹や腫れに対して抗ヒスタミン薬を投与したり、

炎症の抑制のためにステロイドを使用したりします。また、必要に応じて点滴を行い、

循環状態を安定させることもあります。

 

アナフィラキシーショック(重度の症状)が発生している場合には、アドレナリン

(エピネフリン)の投与が重要になります。また、酸素吸入や点滴で循環をサポート

し、ショック状態からの離脱を目指します。補助的な治療として、ステロイドや

抗ヒスタミン剤が使用されることもあります。

 

重度のアレルギー反応は、即座に動物病院での治療が必要です。ワクチン接種後、

上記の症状が認められた際には至急動物病院を受診してください。

 

予防

ワクチンアレルギーを防ぐためにできることとして、

過去にアレルギー歴がある場合、ワクチン接種前に抗ヒスタミン薬やステロイドを

事前投与することで予防効果が認められることがあります。

また、アレルギー反応が出た製薬会社のワクチンとは異なるワクチンを検討する

ことも1つです。

他にも、初めてのワクチンを接種する際には、接種後30分間は院内で待機して

いただくことで即時型のアレルギーへの早期の対応が可能となります。

 

当院では万が一ワクチンアレルギーが発生した際に、緊急の対応がすぐ

できるように午前中の接種をお勧めしております。

 

ワクチン接種に対して、ご不安な点がある場合には当院までどうぞご相談ください。