便秘

便秘とは、排便の回数や量が減少し、便が硬くなってスムーズに排泄できない状態を指します。便秘が長期間続いたり重度になると、食欲不振や嘔吐などの全身症状を引き起こし、放置すると命に関わることもあります。
原因
便秘の原因はさまざまです。
食事内容:食物繊維や水分不足、骨など消化しにくいものの摂取
生活習慣:運動不足、水分摂取量の減少
環境要因:トイレの場所や清潔さの問題、ストレス
病気によるもの:
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- 腸の運動低下
- 骨盤の変形や腫瘍による物理的な通過障害
- 脱水や腎臓病が原因で便が硬くなる
- 神経疾患やホルモン異常
特に猫では、慢性的な便秘が「巨大結腸症」と呼ばれる病態につながることがあります。(以下は猫のレントゲンの画像です)

症状
便秘の動物でよく見られる症状は以下の通りです。
- 何度もトイレに行くが便が少ししか出ない、または出ない
- 便が硬い、コロコロしている
- 排便時に力む、鳴く
- 食欲低下、元気消失
- 嘔吐
診断
身体検査で腹部の触診で硬い便の有無を確認し、レントゲン検査で便のたまり具合や骨盤、腸の形態を評価します。また原因疾患の精査のために血液検査や超音波検査を実施します。
治療
治療は原因や重症度によって異なります。
軽度の場合
- 食事の改善(食物繊維を増やす、フードの変更、サプリメント)
- 水分摂取の促進(ウェットフード、給水器の工夫)
- 運動量を増やす環境作り
症状が重度の場合
- 浣腸、便を取り除く処置
- 輸液による脱水改善
- 下剤や腸の動きを促す薬の投与
外科治療
巨大結腸症など重度の場合、結腸の一部切除などの手術が必要になることもあります。
便秘は慢性的な体調の低下を引き起こしたり、場合によっては命に関わるような状況に陥ることもあります。早めの治療や予防が重要となるためいつもより便が少なくなったり、頻度が減るようであれば積極的に病院へ相談してください。

