病気紹介

包皮炎

病態

包皮炎とは、犬の陰茎の包皮内常在菌によって引き起こされる炎症のことで、犬の陰茎や包皮における病変の20%を占めます。様々な要因によって、病原菌の増殖や免疫力の低下が起こると発症します。

亀頭表皮から包皮粘膜にかけて発赤、肥厚し、クリーム色の膿液を排出します。患部に熱感、不快感、疼痛があるときは、包皮を頻繁に舐めます。

 

診断

身体検査にて包皮内及び包皮外に排出された膿液、また包皮内や陰茎の外傷、異物、腫瘍などを確認します。また膿液をガラス上で染色し細菌感染の有無を調べます。

 

治療

軽症例では治療の必要はありません。程度、症状の有無に応じて包皮内洗浄や抗生剤の投与を行います。