趾間せつ腫症(指の間の腫れ、しこり)

病態
犬の趾間せつ腫症とは、足の指の間(趾間)が赤く腫れ、しこりや排膿が見られることを指します。
最初は「軽く舐めていただけ」でも、舐め続けることで 毛が毛根方向へ押し込まれ、毛包を内側から突き破り強い炎症を起こします。
これが悪化すると膿が溜まり、治りにくく、再発を繰り返す慢性疾患へと進行します。
細菌感染、アレルギー、湿気、ストレスなどさまざまな要因が関与し、特にシーズー、アメリカンコッカー、ビーグルなどでよくみられます。
症状
・足の指間の赤み、腫れ
・排膿(膿が出る)
・しこりの形成
・舐める、噛む(痛みやかゆみが原因)
・歩き方の変化(あまり歩きたがらなくなったり、腫れている足を庇った歩き方をする)
特にしこりができて、膿もでている状態になると完治しにくく、薬だけで治らない場合もあります。
原因
・湿気(特に高温多湿の夏は悪化しやすい)
・細菌、真菌感染
・アレルギー体質(アトピーや食物アレルギー)
・ストレス・不安:舐め癖が続くと悪循環に
・犬種的な体質(脂漏体質やアレルギー体質)
治療と対処法
・舐めさせない対策
エリザベスカラー・靴下・靴などでまず刺激を止めることが重要
・薬物療法
抗生物質、抗炎症薬、外用薬、かゆみ止めなど症状に合わせて使用
・基礎疾患の治療
アレルギーやストレスが原因の場合、それらの管理が不可欠
・外科的処置
しこりや膿が繰り返し溜まるケースでは、外科的にしこりを切除することもある
・スキンケア
乾燥が原因の場合は保湿を実施
趾間せつ腫症は早期対応がとても大切です
「足をよく舐めている」「赤い」「指の間にしこりがある」
こうしたサインがあれば、放置すると悪化し治りにくくなってしまいます。
趾間せつ腫症は、しっかり治療すれば改善は可能です。
気になる症状があれば早めに当院を受診していただき、原因に対する適切な治療を開始しましょう。

