本日の一症例

下痢(軟便、水様便、血便)・嘔吐(吐いている)/元気がない、ぐったり/足がふらつく・立てない/食欲がない

腫瘍科(ガン)

小腸のGIST(消化管間質腫瘍)

                       
動物
種類 チワワ
性別 去勢オス
年齢 11才
地域 京都府
症状/病態 元気がない、食欲不振(他院で腸にシコリがあると言われた)
考えられる病気 腸腺癌、リンパ腫、平滑筋肉腫、GIST(消化管間質腫瘍)、炎症(肉芽腫)、異物など

まず初めの検査では、、、

・触診で中腹部にシコリが触知される →小腸の腫瘍

・腹部痛がる →膵炎併発(血液検査でリパーゼ、アミラーゼ上昇)

・歯肉が白い →重度貧血(ヘマトクリット16%:通常の半分)

 

そして腹部超音波(エコー)検査では、次のエコー写真のように小腸に腫瘍性病変を疑う所見がみられました。

 

腫瘍からの出血が疑われたので、輸血と検査を実施し、そのまま開腹手術としました。

 

 

※これ以降は術中の写真が写りますので、苦手な方はご注意ください。


 

やはり、空腸の一部が完全に腫瘍化していました。

(黄色で囲った部分が腫瘍です)

 

まず、超音波メスで癒着を丁寧に剥がしていきます。

 

そして、腫瘍からのマージン(距離)を確保した部分で切除しました。

 

 

そして、腸の断端同士を血行に注意しながら吻合します。


術後、経過は良好で、貧血は改善し、食欲元気も元に戻りました。

病理組織検査の結果は 『GIST(消化管間質腫瘍)』 でした。

今後、術後補助治療について相談していきます。

 

※ちなみに、GISTは47%にc-kit遺伝子変異がみられるというデータがありますが、

この子は c-kit遺伝子変異検査は陰性で、パラディアのような分子標的薬も奏功しませんでした。

診断名

GIST(消化管間質腫瘍)

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