予防/感染症

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猫もフィラリア症にかかるの?

こんにちは、看護師の和泉です。

だんだんと暖かくなってきましたね!少しずつ虫も見かけるようになり…私にとってはツライ季節がやってきます(笑)
(私は虫が大の苦手です……)
暖かくなってくると、色々な虫も活動的になってきますが、蚊もそろそろ見かけるようになります。
スタッフの1人が、2月の時点で見かけたという声もありました。
みなさん、蚊を媒介して感染してしまう病気があるのをご存知ですか?
その病気は『フィラリア症』といいます。
わんちゃんではフィラリア症の予防について、みなさんご存知の方が多いと思いますが、実はその病気は猫ちゃんにもかかってしまう病気なんです
◎フィラリア症ってなに?
蚊がフィラリア症にかかっている動物の血を吸うことで、蚊の体内に感染動物の血管の中にいるフィラリアの子虫(ミクロフィラリア)が寄生、さらにその蚊が他の非感染動物の血を吸う際に子虫を移行させてしまうことで感染してしまう病気です。
簡単に言うと、《蚊が一匹いるだけで感染してしまうかもしれない病気》ということです。
感染してしまい、そのまま駆虫薬を投与せずに放置してしまうと、体内で成虫になり、やがて肺や心臓に寄生して呼吸器疾患突然死をまねいてしまう、とても恐ろしい病気です。
猫ちゃんの場合、心臓がわんちゃんに比べて小さく、フィラリアの寄生数も少ないことや、症状が乏しいので検査で発見するのはとても難しいです。
ある猫ちゃんのお話です。
生後3ヶ月頃にノラ猫の状態で保護し、生後8ヶ月まで完全に室内で飼育していた猫ちゃんが突然、呼吸が速くなり病院へ。
検査をしたけれども原因がわからず、その後に突然死をしてしまいました。
亡くなった後に心臓を開いてみると、フィラリアが寄生していました。
フィラリアの検査では陰性だったのに…。
フィラリアの検査や心臓のエコー検査、レントゲン検査で、まれに見つかることもありますが、猫ちゃんの場合、今のお話のように検査で見つけるのは本当に困難です。
発咳、呼吸困難、嘔吐や沈うつなどの症状が見られたら、すでに危険な状態です。
月に1回予防薬で駆虫していれば、フィラリア症を予防できます。
お家の中だから大丈夫、と思っていてもどこから蚊が入ってきてるかわかりません!!
その1匹がミクロフィラリアを持っていたら……考えるだけで怖いですよね(>_<)
予防できる病気は防いであげて、元気に長生きしてほしいですね!
予防薬のご相談は、スタッフまでお声掛けくださいね!
看護師 和泉