犬
充血(目が赤い)・目やに
眼科(目の病気)
緑内障(目が赤く、大きくなっている)

動物 | 犬 |
---|---|
種類 | イタリアングレーハウンド |
性別 | 避妊済みメス |
年齢 | 13歳 |
地域 | 京都市北区 |
症状/病態 | 目が赤く、大きい |
考えられる病気 | 緑内障、角膜潰瘍、ぶどう膜炎、結膜炎、眼内異物、腫瘍、ドライアイ 、チェリーアイ |
診療内容
強膜(白目の部分)の充血と、眼房内の出血が見られた。角膜に傷はなく、まつげや異物の混入も見られなかった。眼圧を測定したところ、左目は40 mmHgまで上昇していたため(正常値;10〜20 mmHg)、緑内障と診断した。
さらに眼球の超音波検査を行なったところ、左眼で水晶体後方脱臼が認められたため、水晶体脱臼による続発性緑内障と考えられた。
左目の視力はこの時点で失われており、QOL改善のための緩和療法として点眼による内科的治療を選択した。
緑内障に対し、眼房水排出促進剤の点眼を、
水晶体脱臼に対し散瞳薬と抗炎症剤の点眼を処方した。
これらの治療を継続することにより、眼圧は下降し良好な経過をたどっている。