犬
肝臓腫瘍
腫瘍科(ガン)/外科
犬の肝臓腫瘍(肝細胞癌)(内側左葉切除)

動物 | 犬 |
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種類 | 雑種 |
性別 | 避妊雌 |
年齢 | 11歳7ヶ月 |
地域 | 京都市北区 |
症状/病態 | 肝臓腫瘤 |
考えられる病気 | 肝細胞癌、肝細胞腺腫、胆管癌、転移性腫瘍など |
食欲が低下し、嘔吐と下痢が認められるとのことで他院様を受診され、お腹にしこりが見つかったとのことで当院をご紹介いただき、来院されました。
CT検査の結果、しこりは肝臓の内側左葉から発生しており、かなり大きかったですが、明らかな転移は認められず、肝細胞癌が疑われたため、手術を行うことで長期生存が期待できる旨をお伝えし、手術を行うこととしました。
以下、手術時の写真となります。苦手な方はご注意ください。
(写真はご家族のご承諾のもとあげさせていただいております)
お腹を開けると腫瘍が確認されました。
糸で肝臓に入る血管と肝臓から出る血管をそれぞれ結紮し、腫瘍を摘出しました。
摘出後の写真です。
病理診断は肝細胞癌で、しっかり取りきれていました。
手術後も大きな問題はなく、元気に過ごしてくれています。
1つの肝葉のみに発生している肝細胞癌の場合、手術をすることで根治が期待できます。
また、このわんちゃんのように腫瘍がかなり大きくても発生場所によっては摘出が可能なことも多いです。
しこりが大きいからといって諦めず、一度当院にご相談いただければと思います。
当院では、獣医腫瘍科認定医による腫瘍科専門外来を行なっております。
詳細は下記のリンクをご参照ください。