犬
胃のできもの/嘔吐・吐出
腫瘍科(ガン)/外科
犬の胃腺癌

動物 | 犬 |
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種類 | ペキニーズ |
性別 | 避妊雌 |
年齢 | 8歳 |
地域 | 京都市伏見区 |
症状/病態 | 嘔吐、胃のできもの |
考えられる病気 | 胃腺癌・リンパ腫・肉腫・ポリープなど |
別の病院の内視鏡生検で胃腺癌と診断されたため、治療方針の相談を目的に当院に来院しました。
再度当院で内視鏡検査を行い、比較的切除しやすい位置にあり、CT検査でも明らかな転移は認められませんでした。
犬の胃腺癌は見つかった際には進行している場合が多く、手術ができない場合もあり、多くが3ヶ月以内に亡くなってしまいます。
一方、手術が可能な場合は手術を行うことで症状が改善し、半年〜1年以上生存できる可能性もあります。
以上の内容を説明し、相談した結果、手術を行うこととしました。
以下、手術の写真となります。苦手な方はご注意ください。
お腹を開けて、胃を確認します(青丸)。
手術中に内視鏡で腫瘍の位置を再度確認し、正常な胃の位置を切開し、腫瘍を確認します(青丸)。
腫瘍を確認しながら、正常な胃の位置で腫瘍を切除します。写真は切除後のものです。
胃を縫合して、お腹を閉じて手術終了です。
手術は無事終了し、術後5日目に退院しました。
病理検査は胃腺癌でした。
今後は再発や転移をできるだけ予防するため、抗がん剤を行なっていく予定です。
当院では、獣医腫瘍科認定医による腫瘍科専門外来を行なっております。
詳細は下記のリンクをご参照ください。