本日の一症例

外傷/出血

外傷

皮膚裂傷

動物
種類 チワワ
性別 去勢雄
年齢 16歳6ヶ月
地域 京都市左京区
症状/病態 出血、皮膚裂傷
考えられる病気 外傷、その他

猫の喧嘩に巻き込まれてしまい、重度の裂傷(引っかき傷)を負った子です。全身複数箇所で皮膚が裂けてしまっている状態で、わずかな刺激に対しても激しい痛みを生じていました。

 

以下、傷の写真が出ます。かなりショックな画像のため、苦手な方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全身状態の評価をしたのち、麻酔をかけて患部を念入りに消毒し、裂開した皮膚を縫合しました。術後は疼痛管理と術部の洗浄をしながら経過をみていました。

 

 

手術翌日↑

 

 

しかし、術後5日後に一部の皮膚が壊死し傷口が開いてしましました(矢印)。傷が大きかった部分なので、縫合後に皮膚が引っ張られたことが原因と考えられます。

排膿と細菌感染がみられたため、壊死組織を除去した後、洗浄頻度を増やして、抗菌軟膏を使用しました。

 

 

 

 

 

すると、徐々に周囲の組織が再生し始めて、術後1か月程度で、すべての傷がふさがりました。1か月間にもわたる自宅での手厚い看護のおかげで、このようにきれいに治りました。

 

 

今回ご紹介した症例はかなり大きな怪我でしたが、小さな怪我でもお気軽に当院にご相談ください。