本日の一症例

犬

頬からの排膿

歯科(歯の病気)

歯根尖膿瘍

動物 犬
種類 ジャックラッセルテリア
性別 避妊雌
年齢 9歳
地域 京都市北区
症状/病態 頬からの排膿
考えられる病気 歯根尖膿瘍、腫瘍性病変など

「頬から膿が出る」という症状で来院されました。

抗生剤を服用すると症状は改善するものの、完全には治らず、再び症状が現れる状態が続いていました。

頬から膿が出る原因としては、歯の根の先に膿がたまる歯根尖膿瘍(しこんせんのうよう)や、腫瘍性病変などが考えられます。初診時の口腔内検査では、明らかな異常は認められませんでした。

すでに数週間にわたって洗浄や抗生剤による治療が行われていましたが、十分な改善が得られていない状態であったため、病変の原因や広がりを詳しく調べる目的で、麻酔下でのCT検査をご提案しました。

 

CT検査の結果、頬の病変に近い歯の根の周囲で骨が溶け、膿がたまっていることが確認されました。これらの所見から、歯根尖膿瘍と診断しました。明らかな腫瘍性病変は認められませんでした。

 

歯根尖膿瘍とは、歯周病や歯の破折などをきっかけに、歯の根の先端付近に細菌感染が起こり、膿がたまる病気です。進行すると、周囲の骨が溶けたり、皮膚に穴が開いて膿が出てきたりすることがあります。

今回は、原因となっている歯を抜歯し、感染した部位を洗浄する処置を行いました。

 

 

処置後、頬からの排膿は止まり、腫れも消失しました。その後の経過観察でも再発が認められなかったため、治療終了としました。

 

頬から膿が出る症状は、皮膚だけでなく、歯やその周囲の組織に原因が隠れていることもあります。抗生剤で一時的に改善しても、原因が残っていると再発を繰り返す場合があります。

気になる症状が続く場合は、早めにご相談ください。

診断名

歯の破折(欠ける)