犬
副腎腫瘍
腫瘍科(ガン)/外科
犬の副腎腫瘍(副腎皮質腺癌)左副腎摘出

| 動物 | 犬 |
|---|---|
| 種類 | トイ・プードル |
| 性別 | 去勢雄 |
| 年齢 | 11歳 |
| 地域 | 京都市伏見区 |
| 症状/病態 | 副腎腫瘍 |
| 考えられる病気 | 副腎皮質腺癌、副腎皮質腺腫、褐色細胞腫、転移性腫瘍など |
健康診断でエコー検査を行なった際にお腹の中にできものがあるとのことで当院に紹介来院しました。
CT検査では、左副腎皮質腺癌(赤丸)が疑われました。
腫瘍はかなり大きく、腎臓(青丸)、後大静脈(赤矢印)、腎静脈(青矢印)などを圧迫していました。
明らかな転移はみられませんでした。

また、多飲多尿、多食、筋力低下などの症状がみられ、検査の結果、副腎腫瘍による副腎皮質機能亢進症と診断されました。
副腎の手術は、腫瘍の手術の中でも最も難しい手術になりますが、腫瘍はかなり大きく、今後、出血のリスクや副腎皮質機能亢進症が悪化する可能性などがあり、ご家族と相談し、手術を行うこととしました。
以下、手術時の写真となります。苦手な方はご注意ください。

お腹をあけて副腎腫瘍(赤丸)を確認すると腎臓(青丸)と癒着していたため、腎臓を損傷しないように癒着を剥がしました。

腸に向かう血管(青矢印)とも接していたため、こちらも損傷しないように分離しました。

腎臓の血管(青矢印)とも接していたため、こちらも損傷しないように分離しました。

摘出後の写真です。
病理診断は副腎皮質腺癌でした。
手術に伴う合併症もなく、術後5日目で無事退院しました。
副腎皮質腺癌の転移率は10〜20%と癌の中ではそこまで高くなく、年単位の長期生存が期待できますが、かなり大きな癌であったため、今後は紹介元病院で再発や転移がないかどうかの確認をしていただく予定です。
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