本日の一症例

耳のしこり

腫瘍科(ガン)/外科

猫の耳の基底細胞癌(耳介・全耳道切除・鼓室胞切開)

動物
種類 MIX
性別 避妊雌
年齢 6歳
地域 京都市山科区
症状/病態 耳のできもの
考えられる病気 炎症性疾患、扁平上皮癌、耳孔腺癌、基底細胞癌など

耳のできものを主訴に紹介来院されました。
あらかじめCT検査と組織生検(できものの一部を採取する検査)の結果、できものは基底細胞癌が疑われ、耳周囲と水平耳道までは浸潤していました。
そのため、手術は可能と判断しましたが、手術を行う場合、耳介部分(人で言う耳の部分)を切除しないといけないため、見た目が変わってしまいます。
そのことをご家族にお伝えした上で手術を行うこととしました。
以下、手術の写真となります。苦手な方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


CT検査を参考に今回は赤丸で囲んだ範囲を切除することとしました。
この範囲で切除すると、そのまま切除部位を閉鎖することができないため、耳の後ろの皮膚を回転させて閉鎖する計画を立てました。

切除をすすめ、水平耳道(青矢印)まで切除しました。

耳道切除後です。次いで青丸部分の鼓室胞を切開し、鼓室(青矢印)を広げました。

鼓室胞切開後の写真です。鼓室(青矢印)が広がっているのが分かります。

CT検査で近くのリンパ節(青矢印)が腫れていたので、同時に切除しました。

このままでは閉鎖ができないため、予定通り、耳の後ろの皮膚を回転させて閉鎖する計画を立てました。

術後1ヶ月の写真です。傷も綺麗に治っています。

病理検査は基底細胞癌で、腫瘍は細胞レベルで一部残っていたため、術後に電気化学療法を行い、現在経過観察中です。

 

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