猫
お腹の中のしこり
腫瘍科(ガン)/外科
猫の膵臓腫瘍(膵腺癌)

| 動物 | 猫 |
|---|---|
| 種類 | MIX |
| 性別 | 避妊雌 |
| 年齢 | 14歳 |
| 地域 | 京都市左京区 |
| 症状/病態 | お腹の中のできもの |
| 考えられる病気 | 各臓器の腫瘍・肉芽腫・膿瘍など |
他の病院でお腹の中にできものがあるとのことで当院に紹介来院しました。
当院のレントゲンやエコー検査では、十二指腸あるいは膵臓から発生するできものが疑われましたが、詳細な判断は困難だったため、CT検査を実施しました。
CT検査では、膵臓から発生するできものと判断され、十二指腸は圧迫されていました。明らかな転移は認められませんでした。
また、細胞診検査で腫瘍細胞が採取されたため、各種検査より膵腺癌と診断しました。
猫ちゃんの膵腺癌がまれであり、今後どのような経過を辿るのか分かっていませんが、CT検査で明らかな転移がないこと、腫瘍により十二指腸が圧迫されており食欲が落ちていることから、ご家族と相談し、手術を行うこととしました。
以下、手術の写真となります。苦手な方はご注意ください。

お腹を開けて腫瘍を確認しました(青丸)。

腫瘍(青丸)から2cm程度離れた正常な膵臓部分(青矢印)を確認し、切除しました(左写真:切除前、右写真:切除後)。

腫瘍は十二指腸に癒着していたため、十二指腸への血管も遮断し、色調の良い部分と色調の悪い部分の境目(青点線)を確認し、腫瘍と十二指腸をまとめて切除しました。

切除した十二指腸を縫合し、手術終了です。
手術は無事終了し、術後も大きな異常はなく、術後6日目に退院しました。
病理検査は膵腺癌であり、完全に摘出されていました。
この猫ちゃんは、CTの際にたまたま脳内にも腫瘍が認められ、手術を行い髄膜腫と診断されています。
手術後は元気・食欲も改善し、その後抗がん剤を行い、現在は1年以上元気に過ごしています。
猫の膵腺癌はまれな腫瘍ですが、当院ではまれな腫瘍に対しても適切な診断と治療を心がけています。
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