ホットスポット

病態
犬のホットスポットは正式には化膿性外傷性皮膚炎と呼ばれ、急激な皮膚の炎症や細菌の
繁殖が認められる皮膚疾患の一つです。痒みから執拗に噛んだり引っ掻いたりすることで
傷ができる自傷性疾患です。夏のように高温多湿な季節や、梅雨で雨が降った後に皮膚が
蒸れて発症することが多いと言われています。特に、アンダーコート(被毛)が厚い犬種で
発生しやすいと言われています。
症状
特異的な症状はありませんが、一般的に皮膚の痒み、赤み(炎症)、脱毛、化膿、
痂皮(かさぶた)などが認められます。また、症状が急性に起こることもあります。
診断
診断は、皮膚の症状の経過や特徴に基づいて行います。
皮膚の細胞診(スタンプ検査)によって細菌の二次感染が認められることが多いです。
治療
皮膚病変部の洗浄および消毒と炎症止めの薬を使用します。場合によっては、併せて
抗生物質の投薬も行うことがあります。予後は良好で、数日以内に良くなることが
多いですが再発の可能性もあります。日頃からブラッシングやシャンプーなどで毛を
清潔に保ち、皮膚の変化にすぐ気がつけるようにみてあげましょう。
急に皮膚が赤くなって痒がり始めた、ジュクジュクしてきたなどの症状で悩まれている
場合は一度ご相談ください。