喉頭麻痺

病態
喉頭麻痺とは、喉頭にある声帯や軟骨がうまく開かなくなり、空気の
通り道が狭くなる病気です。特に高齢の大型犬で多くみられ、筋肉系や
神経系の異常が原因として挙げられています。
症状
以下のような、呼吸音や声の変化 が一般的にみられる症状です。
・興奮した時に「ヒューヒュー」と音を立てて苦しそうに呼吸する
・声がかすれる、声が変わる
・運動するとすぐに疲れて座り込む
・水を飲んだりごはんを食べた後に咳き込む
・重症ではチアノーゼ(舌や粘膜が紫色になる)、呼吸困難、失神など
特に 夏の暑さや運動時 に症状が悪化することが多いので注意が必要です。
診断
喉頭麻痺は 外から見ただけでは確定できません。まずは聴診を行い呼吸音の
確認を行います。また、胸部レントゲンでその他の呼吸器疾患の可能性がないかを
確認します。最終的に、喉頭の観察を行いますが動物が起きている状態だと確認が
難しい場合も多いので鎮静や軽度の全身麻酔をかけて喉頭鏡や内視鏡などを用いて
喉頭の動きを確認することで診断します。
治療
○内科的治療
内科的治療によって、軟骨の異常を修復することはできませんが症状の緩和を
することができることがあります。興奮や低酸素症に対して酸素吸入や鎮静薬を
用いたり、高体温に対して体を冷やしたりすることで症状が和らぐことがあります。
また、喉頭部分の炎症病変に対して抗炎症薬を使用することもあります。
○外科的治療
症状が重度の場合、内科的治療での管理には限界があるので外科的治療が
推奨されます。手術によって声門部を広げることにより空気の通り道が広がる
ことで呼吸が楽になります。
手術には誤嚥性肺炎の合併症の可能性があるため、術後の管理にも注意が必要です。
呼吸音の異常や、咳き込み、運動後疲れやすくなったなどの症状がみられる際には
一度当院にまでご相談ください。

