猫アクネ(猫ニキビ)
病態
猫アクネは猫ニキビとも呼ばれ、通常顎の下に痒みを生じる疾患です。
皮膚の構造や細菌、性ホルモンなどが病態に関与していると考えられています。
症状
猫アクネは、軽症では黒色の斑点(面皰)やフケなどが認められます。重症になってくると
出血や瘻管を伴う結節が認められることもあります。また、重症度によって痒みの程度も
変化します。
診断
皮膚の掻爬試験やスタンプ検査、抜毛検査などの一般的な皮膚検査を行います。
出血や瘻管が認められる際には、細菌培養や抗生物質の感受性試験を実施することも
あります。皮膚に結節のようなできものが存在する場合には細胞診検査を行い、腫瘍との
鑑別を行うこともあります。
治療
軽症例では、患部の消毒や洗浄を行います。外用療法のみで良化しない場合は抗生物質の
外用薬や内服薬を用いることもあります。比較的治療反応は良いですが、再発を繰り返す
ことが多いので注意が必要です。再発を繰り返す場合には根底に原因が隠れていることも
あるので、顎下の痒みに悩んでおられる際には一度ご相談ください。