病気紹介

耳ヒゼンダニ症

病態

耳ヒゼンダニ症はミミヒゼンダニ(Otodectes cynotis)が外耳道に寄生することで、発症します。

まれに外耳道以外の首、お尻、尾などに寄生する事もあります。

ミミヒゼンダニの成虫の寿命は約2ヶ月で、宿主(寄生している動物)以外の環境では12日間生存できると考えられています。

症状

ミミヒゼンダニが耳道内で動く刺激と、アレルギーにより痒みを発症します。

また耳道内には上皮、滲出液、血液、ダニの残渣などによる茶褐色の耳垢が多く見られます。

診断

耳垢から、ミミヒゼンダニの成虫

もしくは虫卵を検出することで診断します。

治療

スポット薬(レボリューション)などで駆虫を実施します。

また耳道の洗浄を行います。

予防

地域で流行している場合や、家の外に出る猫の場合は毎月のスポット薬(レボリューション)が有効です。