日常ケアについて/Food
新しい療法食が出ました!
獣医師の梶村です。
ロイヤルカナンさんから新しい療法食が出たのでご紹介します。
◯犬用
⑴phコントロール V2 +満腹感サポート
積極的な減量と尿路疾患に配慮した療法食です。
既存のphコントロールシリーズよりも尿石(ストルバイト、シュウ酸カルシウム)に対して効果的で、長期給餌も可能とのことです。
カロリーも今までの満腹感サポートスペシャルや、満腹感サポートとほとんど変わりません。
このフードは史上初めて肥満と高脂血症を治療そして予防できる低脂肪高タンパクな尿石のフードで、シュウ酸カルシウムのリスクをいままで以上に配慮できるフードになっているそうです。
<おすすめ>
超低カロリー食でダイエットをしたい子
脂質代謝異常に配慮したい子
シュウ酸カルシウム結石のリスクのある子
phコントロールライト、満腹感サポートスペシャルを使っている子
⑵phコントロール V2 + 低分子プロテイン
尿路疾患と食物アレルギーに配慮した療法食です。
既存のphコントロールシリーズよりも尿石(ストルバイト、シュウ酸カルシウム)に対して効果的で、長期給餌も可能とのことです。
またタンパク源として加水分解された大豆と米を使用しているので、食物アレルギーの下痢や皮膚病にも有効です。
<おすすめ>
食物アレルギーと尿石症を併発している子
低分子プロテイン + phコントロールを使用していて、尿石に対して配慮を強めたい子
⑶腎臓サポート + 低分子プロテイン
食物アレルギー、腎臓病、心臓病に配慮した療法食です。
心臓1+関節サポートと同じレベルの低ナトリウム、腎臓サポートと同レベルの低リン設計になっているそうです。
<おすすめ>
慢性腎臓病で食物アレルギーも併発している子
◯猫用
⑴phコントロール + CLT
尿石だけでなく、ストレスから起こる特発生膀胱炎にも配慮した療法食です。
嗜好性も高く、低カロリーで、炎症を抑えるEPADHAがたくさん配合されているそうです。
尿検査できない猫ちゃんで、尿石か特発性膀胱炎か特定できない子でも両方対応しているので、安心して使えます。
さらにストレス刺激の多い生活に配慮した成分も配合されてるので、イライラしがちな猫ちゃんにも向いているとのことです。
<おすすめ>
ストレスからの特発生膀胱炎を繰り返す子
ストルバイト結石、シュウ酸カルシウム結石を配慮したい子
⑵phコントロール + 満腹感サポート
尿路疾患と積極的な減量に配慮した療法食です。
嗜好性が高く、今までの減量系フードよりも低カロリーで、関節にも配慮しているとのことです。
また結石に対しても非常に有効です。
<おすすめ>
下部尿路疾患のリスクのある肥満猫
超低カロリーで、ダイエットしたい子
以上のようにワンちゃんで3種類、ネコちゃんで2種類新しいフードが出ました。
このように新しいフードが出ることで、実際に困っている動物や飼い主さんは助かりますし、僕ら獣医師も今までとは違った提案をでき、治療の選択肢が増えるのでありがたいことですね 。
モコは現在phコントロールを食べているのですが、皮膚も弱いのでphコントロール V2 + 低分子プロテインにかえてみてもいいかなと思っています。
獣医師 梶村