犬
膀胱のしこり/頻尿
腫瘍科(ガン)
犬の膀胱・尿道移行上皮癌(ラパチニブによる治療)

動物 | 犬 |
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種類 | チワワ |
性別 | 避妊雌 |
年齢 | 14歳 |
地域 | 亀岡市 |
症状/病態 | 頻尿、膀胱のしこり |
考えられる病気 | 移行上皮癌、ポリープ、血腫など |
膀胱にしこりがあり、移行上皮癌と診断され、今後の治療方針を希望でセカンドオピニオンで来院されました。
エコー検査の結果、しこりは膀胱から尿道への移行部(赤丸)にあり、リンパ節にも転移している状況でした。
がんはリンパ節に転移しているため手術による根治治療は難しく、お薬で治療を行うこととしました。
膀胱・尿道移行上皮癌で使用されるお薬には抗がん剤、分子標的薬、消炎鎮痛剤など様々なものがあります。
このがんに対するお薬の目的は「がんをできるだけ大きくせず、生活の質を保つことです(もちろん中にはがんが小さくなることもあります)」。
今回は分子標的薬であるラパチニブによる治療と消炎鎮痛剤による治療を併用することとしました。
ラパチニブは東京大学での研究により膀胱・尿道移行上皮癌の治療として有用であることが証明された比較的新しいお薬です。
現在、お薬を始めて1年が経過しており、がんは小さくはなっていないものの大きさは変わらず、元気食欲など問題なく生活できています。
当院では、獣医腫瘍科認定医による腫瘍科専門外来を行なっております。
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