本日の一症例

元気がない、ぐったり/食欲がない/嘔吐・吐出

消化器科(腸の病気・肝臓の病気)

猫の誤食

動物
種類 雑種猫
性別 去勢雄
年齢 1歳
地域 京都市左京区
症状/病態 嘔吐、食欲低下
考えられる病気 胃腸炎、中毒、異物、膵炎、その他消化管疾患

前日から何度も吐いており、元気と食欲も落ちているとのことで来院されました。飼い主様のお話では、フロアマットをかじって食べてしまった可能性があるとのことでした。

 

来院時の身体検査では明らかな異常は認めませんでしたが、血液検査では脱水が疑われました。

レントゲン検査でははっきりとした異常は確認できませんでしたが、腹部の超音波検査にて腸管内に液体の貯留と、異物が疑われる像を認めました。

これらの所見から内視鏡では取ることができない位置での腸閉塞を疑い、緊急手術を実施しました。

以下、手術の写真となります。苦手な方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真のように小腸の一部が膨らんでおり、内部に異物が触れました。

 

腸を切開し異物(フロアマットの一部)を摘出しました。

 

術後は腸の動きがしっかり戻るかを確認するため、数日間の入院管理を行いました。経過は良好で、嘔吐は消失し、徐々に食欲も回復しました。その後、状態が安定したため無事退院となりました。

今回のような腸閉塞は時間が経つと腸が壊死し、命の危機に陥ることもあります。

誤食を予防することのほかに、誤食の心当たりがある場合は早めの受診をすることが大切です。

急に食欲の低下や嘔吐が見られた場合には一度病院に相談するようにしましょう。

診断名

異物誤食(消化管閉塞)