犬
元気がない、ぐったり/健診で発見
内分泌系科(ホルモン・代謝異常)
甲状腺機能低下症
動物 | 犬 |
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種類 | トイ・プードル |
性別 | 避妊雌 |
年齢 | 12歳3ヶ月 |
地域 | 京都市山科区 |
症状/病態 | 寝る時間が長い |
考えられる病気 | 甲状腺機能低下症 |
このわんちゃんは元気や食欲などは正常でしたが、別の疾患の精査のためCT検査を行いました。
その際、偶発的に両側の甲状腺の萎縮が見つかりました。
正常の甲状腺であれば、骨と同じように白く映るはずですが、このわんちゃんの甲状腺は萎縮しておりはっきりと認められませんでした。
↑赤色の点線が正常の甲状腺です
また、甲状腺ホルモンの値を測定するとT4 0.6と低値(正常は1.0~2.9)でした。(詳細は以下の“甲状腺機能低下症”のリンクよりご確認ください)
以上より、甲状腺機能低下症と診断し、レボチロキシンナトリウム(合成T4)の投薬にて治療を開始しました。
治療開始してから活動性が向上し、治療開始から3ヶ月が経過しましたが、甲状腺ホルモンの値も安定しており元気よく過ごしてくれています。
わんちゃんも高齢になると活動性が落ちて寝る時間が長くなり、加齢と見分けがつかず病気に気付きにくいことがあります。
ご家庭のわんちゃんも最近寝る時間が長くなった、最近少し元気がない、などあれば一度ご相談ください。