本日の一症例

食欲がない/便が出にくい、出ない/嘔吐・吐出

消化器科(腸の病気・肝臓の病気)

巨大結腸症(便秘)

動物
種類 Mix(雑種)
性別 避妊雌
年齢 14歳
地域
症状/病態 便秘
考えられる病気 異物、腫瘍、会陰ヘルニア、骨盤骨折、前立腺腫大、神経学的疾患、代謝/内分泌疾患、薬物など

元気、食欲はあるものの、ここ4~5日いきむ様子がみられ便が出ていないとのことで来院。

元々便秘しやすいため、療法食による食事管理はしておられました。

 

下腹部触診にて硬い物体を触知し、レントゲン検査にて結腸内に滞留した大量の糞便を確認。

 

 

 

血液検査等その他の検査で特に著変がみられなかったため、特発性巨大結腸症と診断しました。

 

 

 

浣腸処置を行い、数時間後大量の糞便を排出してくれました。

 

 

 

以降は食事療法を継続しつつ、可溶性線維、下剤、消化管運動改善薬を併用することで、自宅で毎日排泄してくれています。

 

今後は経過次第で、下剤など減薬していく予定です。