本日の一症例

元気がない、ぐったり/食欲がない/下痢・軟便/水をよく飲む、尿が薄い

泌尿器科

慢性腎臓病

動物
種類 雑種
性別 避妊済み雌
年齢 14歳
地域 京都市北区
症状/病態 食欲不振、嘔吐、体重減少、多飲多尿
考えられる病気 慢性腎臓病、内分泌疾患(甲状腺機能亢進症など)、腹部臓器の疾患(胃腸炎、膵炎、胆管肝炎など)、口腔内疾患、腫瘍など

5日前からの食欲廃絶で来院されました。

詳しくお話を伺ったところ、以前から多飲多尿の症状もあるとのことでした。

 

血液検査を行ったところ尿素窒素(BUN)140 mg/dl以上、クレアチニン(Cre)6.1 mg/dl、リン(P)10.7 mg/dlの上昇が認められたため、慢性腎臓病のステージ5と診断しました。

レントゲン、超音波検査では特に異常は認められませんでした。

 

入院し静脈点滴と吐き気止めの注射を行いながら、腎臓病用療法食を与える治療を行いました。

入院5日目にはBUN 60 mg/dl、Cre 3.1 mg/dl、P 4.5 mg/dlまで下がり、自力でフードを少しずつ食べられるようになってきたため、退院して通院による皮下点滴治療に切り替えました。

 

現在も自宅で療法食と飲み薬を続けながら、週に3回程度のペースで通院し皮下点滴をしています。

 

診断名