本日の一症例

耳を痒がる、耳をかく

皮膚科・耳科

犬の中耳炎

動物
種類 アメリカン・コッカー・スパニエル
性別 未去勢雄
年齢 14歳5ヶ月
地域 京都市北区
症状/病態 耳の痒み、耳が臭い、頭を振る
考えられる病気 外耳炎、内耳炎、中耳炎、腫瘍、その他

他の疾患の精査のために行ったCT検査において、両耳に外耳炎から波及した中耳炎(青丸部分)がみつかった症例です。

耳の痒み、痛み、悪臭といった症状があったため、内科治療を開始しました。

 

<治療内容>

① 耳洗浄(週1回、病院で洗浄)

② 炎症止めの点耳薬(炎症を抑え、狭くなった耳道を開く)

③ 抗菌薬の点耳薬(菌の検査を行い、効く薬剤を選択)

 

治療開始初期は耳の痒み、痛み、違和感などから、耳洗浄や点耳薬を嫌がる様子がありました。それでも通院を頑張ってくれたため、治療開始から半年ほど経過した時点では、症状が緩和され、ほぼ嫌がることなく耳処置を受けることができるようになりました。

 

 

以下、耳道の写真がでますので苦手な方はご注意ください。

こちらはデジタルオトスコープという、カメラで耳の中を見ることが出来る機械で撮影した写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑治療開始初期は、耳垢の量が多く、耳道は腫れて狭窄していました。両側の耳道には無数の大⼩様々なできものがあり、⿎膜はできものに障害され観察することができませんでした。

 

 

治療開始から7ヵ月後の状態です。

比較すると、耳垢が減り、腫れがひき、耳道が開いたことが分かります。耳道が開くと、通気性が改善されたり、抗菌点耳が奥まで入りやすくなったりすることで、より管理しやすくなります。

耳道のできものは、外科切除が必要になることもありますが、この子は内科療法のみで、生活に支障が出ない範囲まで症状改善がみられました。

その後は、通院の頻度を下げ、自宅での点耳薬管理を中心とした生活に切り替えることが出来ています。

 

 

重度の外耳炎や、中耳炎まで波及している場合、長期的な治療が必要なケースが多いです。耳を掻く、耳が匂う、頭を振るなど、気になる症状がある場合には、早めに受診をご検討ください。

 

また、当院は、皮膚科・耳科専門獣医師との連携を行っております。お悩みの症状がある場合には、お気軽にご相談ください。

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