本日の一症例

足をあげる、歩けない

整形外科(骨・関節の病気)

猫の脛骨骨折

動物
種類 雑種
性別 去勢済みオス
年齢 7ヶ月齢
地域 京都市北区
症状/病態 びっこを引いている
考えられる病気 骨折、脱臼、関節疾患

朝から急にびっこを引きだしたとのことで来院されました。

診察室の床で歩かせて見たところ、右後肢を挙上し体重を乗せられない様子でした。

レントゲンを撮影すると、右の脛骨(すねの骨)が骨折していることがわかりました。

 

すぐに痛み止めの注射をしたあと包帯で固定し、完全に安静にできるよう病院のケージ内で入院し、翌日に手術を行いました。

 

(以下、手術の写真が苦手な方はご注意ください。)

 

 

 

 

 

 

 

骨折部の皮膚と筋肉を切開し骨を露出させると、骨折ラインが現れました。

 

骨折ラインをまたぐように下の写真のようなロッキングプレートを添え、スクリューと呼ばれるネジによりプレートと骨を固定しました。

 

筋肉、皮膚を縫合して終了しました。

 

下の写真は手術直後のレントゲン画像です。

 

術後は1週間程入院し、完全にケージレストで安静にしてもらいました。

退院後は徐々にリハビリし、術後約3週間で普通に生活できるようになりました。

この子は若齢で成長期であるため、骨の成長を阻害しないよう、骨折部が治り次第プレートとスクリューを取り外す手術を行う予定です。