猫
充血(目が赤い)・目やに
猫の眼疾患:ぶどう膜炎
動物 | 猫 |
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種類 | MIX |
性別 | 雌 |
年齢 | 三歳 |
地域 | 京都市北区 |
症状/病態 | 充血(目が赤い) |
考えられる病気 | 角膜潰瘍、ドライアイ(乾性角結膜炎)、細菌性角結膜炎、ぶどう膜炎(FIPなどのウイルス感染)、異所性睫毛、緑内障 |
朝から目が痛そうで開きにくい、目やにがでるため来院されました。
フルオレセイン染色:角膜(目の表面)に傷があるかどうかの検査
シルマーティア試験:涙の分泌量の測定
威嚇まばたき反応、眩惑/対光反射:主に目が見えているかの反応
眼圧検査:眼球の硬さを測定
細隙灯検査(スリット光検査):眼球断面や前房の観察
上記の眼検査を実施したところ、角膜に傷は無く涙の量や視覚も異常はありませんでしたが、眼圧の低下や前房蓄膿(画像赤〇の所)が認められ、ぶどう膜炎が起きていました。
目には他にぶどう膜炎を起こす明らかな原因が認められなかったため、全身性疾患からのぶどう膜炎を疑い全身の精密検査を行いました。
血液検査:貧血、高グロブリン血症、炎症マーカーの上昇
画像検査:腹部に肉芽腫を疑う腫瘤
院内の検査からFIPが疑われたため追加検査を実施し、FIP陽性と診断されました。
目のぶどう膜炎に対する局所療法に加えて、FIPに対する全身療法(抗ウイルス剤)を実施したところ反応が認められ、ぶどう膜炎の改善が認められました。
ぶどう膜炎の恐い所は、局所でなく全身疾患の一つの症状として発症している場合があり発見・治療が遅れてしまう事があるところです。
点眼をしても目の病気が治らない、目だけでなく元気食欲が無いなど全身症状がある場合は早めに御相談ください。