犬
血尿、尿が出ない/頻尿
泌尿器科
膀胱結石
動物 | 犬 |
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種類 | フレンチブルドッグ |
性別 | 去勢雄 |
年齢 | 11歳6ヶ月 |
地域 | 京都市西京区 |
症状/病態 | 血尿、頻尿 |
考えられる病気 | 膀胱結石、膀胱炎、膀胱腫瘍 |
2ヶ月前に血尿、頻尿を主訴に来院されました。
各種検査を行ったところ、膀胱内に2cm程の大きな結石のようなものが見られました。
飼い主様と治療方針について相談し、まずサプリメントの内服や下部尿路系の療法食への変更など内科治療を実施しました。
1ヶ月ほど尿検査を中心とした経過観察を行っていましたが、症状が緩和することがなかったため外科的に摘出することになりました。
手術前に一度CT検査を行い尿道に結石がないことを確認し、膀胱のみを切開しました。
以下、手術の写真になりますので苦手な方はご注意ください。
(お写真は飼い主様に掲載許可をいただいております)
陰茎の左側を切皮して膀胱を出しました。
このわんちゃんは何度も膀胱炎を繰り返していたことから、膀胱は正常よりも硬くなっていました。
膀胱を切開して中から結石を取り出し、膀胱内を洗浄しました。
その後、切った部分を縫い合わせました。
取り出した結石がこちらです。
主成分はストルバイト結石でした。
手術後3日間尿道カテーテルを設置し、尿量の管理を行いました。
その後、尿道カテーテルを抜去して自分で排尿できるか確認し、手術後5日で退院されました。
退院後、血尿は出ておらず頻尿もなくなりました。
今後も再発する可能性があるため、療法食を継続して定期的な尿検査やエコー検査で経過をチェックしていく予定です。