猫
体重減少/尿量が増えた/水をよく飲む、尿が薄い
内分泌系科(ホルモン・代謝異常)
猫の糖尿病

| 動物 | 猫 |
|---|---|
| 種類 | Mix |
| 性別 | 去勢雄 |
| 年齢 | 13歳 |
| 地域 | 京都市東山区 |
| 症状/病態 | 尿量が増えた、食欲増加、体重減少 |
| 考えられる病気 | 糖尿病、甲状腺機能亢進症など |
今回は、糖尿病の治療を続けていた猫ちゃんが、約1年半の治療を経て糖尿病の寛解に至った症例をご紹介します。
初めは、元気・食欲の低下などを主訴に来院され、検査の結果、糖尿病性ケトアシドーシスと診断しました。詳細な経過はこちらをご覧ください。
糖尿病性ケトアシドーシスとは、糖尿病により血糖値が高い状態が続き、体内でケトン体という物質が増えることで、全身状態が大きく悪化してしまう病態です。
命に関わることもあるため、入院下で静脈点滴やインスリン治療を行い、全身状態の改善を目指しました。
状態が安定した後は、退院後も自宅でインスリンの皮下注射を継続しました。
猫の糖尿病では、インスリン治療や食事管理を継続したり原因疾患を治療することで、血糖値が安定し、場合によってはインスリンを使用しなくても良好な状態を維持できるようになることがあります。
この状態を「糖尿病の寛解」といいます。
今回の猫ちゃんも、治療開始から約1年半が経過した頃、インスリンを使用しない状態でも糖尿病に関連する症状が認められなくなりました。
その後も1ヶ月以上、インスリンを使用せずに経過を確認しましたが、多飲多尿や体重減少などの糖尿病症状は認められず、血糖値の指標であるフルクトサミンも正常範囲内で維持できていました。
以上の経過から、糖尿病が寛解した状態と判断しました。
猫の糖尿病は、一度診断されると生涯治療が必要になる場合もありますが、適切な治療や管理によって寛解に至ることもあります。
ただし、寛解後も再発する可能性があるため、体重、飲水量、尿量、食欲などの変化には注意が必要です。
気になる症状がある場合や、ご不安なことがある場合は、当院までご相談ください。

