本日の一症例

鼻のできもの

腫瘍科(ガン)/外科

猫の鼻鏡の扁平上皮癌

動物
種類 日本猫
性別 去勢雄
年齢 10歳
地域 京都市
症状/病態 鼻のできもの、出血
考えられる病気 炎症性疾患、扁平上皮癌など

鼻のできものを主訴に来院され、できものを針生検(細い針をさして細胞を採取する検査)した結果、扁平上皮癌でした。

そのため、がんの広がりや転移を評価する目的でCT検査を行いましたが、明らかな浸潤や転移はみられませんでした。

鼻鏡の扁平上皮癌の場合、手術で完全に取り除くことができれば、完治が期待できることをお伝えし、手術を行うこととしました。

手術前の写真(左の鼻鏡に腫瘍がみられ、ここから出血を繰り返していました)

手術後の写真(鼻鏡がなくなるため、少しだけ見た目に変化が生じますが、腫瘍からの出血は無くなりました)

病理検査は扁平上皮癌で、腫瘍は完全に切除できていました。

おそらく完治が期待でき、予後は良好だと考えられますが、引き続き経過をみていく予定です。

 

当院では、獣医腫瘍科認定医による腫瘍科専門外来を行なっております。

詳細は下記のリンクをご参照ください。

https://www.kamogawa-ac.jp/cancer-treatment-specialty/

診断名

猫の鼻鏡の扁平上皮癌