犬
肢端のしこり
腫瘍科(ガン)/外科
犬の肢端部の肥満細胞腫

| 動物 | 犬 |
|---|---|
| 種類 | ラブラドールレトリバー |
| 性別 | 避妊雌 |
| 年齢 | 9歳 |
| 地域 | 京都市 |
| 症状/病態 | 肢端部の腫瘤(しこり) |
| 考えられる病気 | 肉芽腫、肥満細胞腫、形質細胞腫、リンパ腫、メラノーマなど |
後肢端に腫瘤(しこり)があるとのことで来院されました。
腫瘤は左後肢第三指に存在し、3cm程度の大きさで、境界明瞭でした。
針生検(細い針をさして細胞を採取する検査)では細胞があまり採取されず、肉芽腫などの炎症性疾患、肥満細胞腫などの腫瘍性疾患が考えられました。
経過から腫瘍性疾患の可能性が高く、腫瘍性疾患の場合、腫瘍のみの切除では再発する可能性が高いため、ご家族と相談し、左第三指ごと切除することとしました。
以下、手術の写真となります。苦手な方はご注意ください。

今回は腫瘍性疾患の可能性が高かったため、正常な皮膚(青線)も含めて切除することとしました。

摘出後の写真です。

縫合後の写真です。
病理診断は肥満細胞腫で、グレード分類はグレード3、高グレードで悪性度が高く、またc-kit遺伝子検査でエクソン11という部位に変異が認められました。
そのため、リンパ節に転移している可能性が高く、その場合、リンパ節切除が予後の改善につながる可能性があるため、後日リンパ節切除を実施しました。その結果、リンパ節に初期の転移が認められました。
現在は、歩様および元気食欲に問題はなく、分子標的薬を使用しており、定期的に再発や転移がないか経過をみています。
一般的には指を一つ失うだけでは歩様に異常は認められませんが、それでもなかなか指を一つ失うことは抵抗があるかと思います。ご家族が決断してくれたおかげで手術に踏み切ることができました。
おそらく放置していれば、さらに大きくなり、出血などを起こし、歩様ができなくなっていたと思われます。
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