犬
皮膚のできもの
腫瘍科(ガン)/外科
犬の肥満細胞腫(再発に対する広範囲切除)
| 動物 | 犬 |
|---|---|
| 種類 | チワワ |
| 性別 | 避妊雌 |
| 年齢 | 12歳10ヶ月 |
| 地域 | 京都市伏見区 |
| 症状/病態 | 皮膚の腫瘤(しこり) |
| 考えられる病気 | 炎症、様々な腫瘍など |
皮膚に腫瘤(しこり)が認められ、針生検(細い針で細胞を採取する検査)で肥満細胞腫と診断されたため、当院に来院されました。

このわんちゃんは過去に別の病院で手術を実施していたため、肥満細胞腫の再発(赤丸)が疑われ、その他にも2箇所(青丸)の肥満細胞腫が認められ、腋窩リンパ節(黄色丸)も腫れていたため、同様に針生検を実施したところ肥満細胞腫の転移と診断されました。
肥満細胞腫の第一選択は手術となるため、ご家族と相談し、手術を実施することとしました。
以下、手術時の写真となります。苦手な方はご注意ください。
(写真はご家族のご承諾のもとあげさせていただいております)

今回、再発した肥満細胞腫であり、さらに複数存在、腋窩リンパ節にも転移していたため、手術前にCT検査を行い、触診およびCT検査を基に青いラインで切除することとしました

腫れている腋窩リンパ節です(黄色丸)
近くに前肢の血管(青矢印)があるのでこれを損傷しないように注意が必要です

切除後の写真です
再発していた部分およびその周辺(青丸の部分)は腫瘍の下にある筋肉も同時に切除しています

縫合後の写真です
今回はそのまま縫合できていますが、広範囲に切除するとそのまま縫合できない場合もありますので、あらかじめ3つくらい縫合の方法を計画しておくことが重要です。

摘出した腫瘍とリンパ節です。
病理診断は肥満細胞腫で、再発のため、グレード分類はできませんが、悪性度の高い肥満細胞腫と診断されました。また腋窩リンパ節には転移が認められ、c-kit遺伝子検査でエクソン11という部位に変異が認められました。
そのため、現在、分子標的薬と抗がん剤による治療を実施しております。
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