本日の一症例

猫の脛骨骨折②

動物
種類 雑種
性別 去勢済みオス
年齢 9ヶ月齢
地域 京都市北区
症状/病態 足を上げている、歩けない
考えられる病気 骨折、脱臼、関節疾患

 

脛骨骨折の手術を受けた猫ちゃんのその後についてです。

 

プレートとスクリューで骨折部を固定した後は、骨折部が治癒し次第、プレートとスクリューの抜去が推奨されます。

抜去手術は通常、スクリューの抜去手術、プレートの抜去手術を2回に分けて行います。

 

骨折手術の約2ヶ月後、下の写真のように骨折部がほぼ修復され骨増生しているのがレントゲンで確認できたため、この時点で両端以外のスクリューを抜去する2回目の手術を行いました。

 

下の写真は抜スクリュー後のレントゲン画像です。

今回は両サイド以外の3つのスクリューを抜去しました。

この手術は日帰りで行い、術後1週間ほどケージレストしてもらいました。

 

抜スクリュー手術から週間後、さらに残りのスクリューとプレートを抜去する3回目の手術を行いました。

抜プレート後は骨の強度が3割低下すると言われているため、再骨折しないよう今回は術後1週間程度入院し安静にしてもらいました。

手術から2週間後、下の写真のように、骨折部、抜プレート部分が骨増生し治癒していることがレントゲンで確認できました。

 

手術を3回も頑張ってくれたこの猫ちゃんは、現在お家で元気いっぱい走り回ってくれています。