本日の一症例

腫瘍科(ガン)/猫科(猫の病気)

猫の鼻腔内リンパ腫

動物
種類 日本猫
性別 避妊雌
年齢 7歳
地域 京都市
症状/病態 元気・食欲低下、いびき
考えられる病気 腫瘍(リンパ腫、腺癌など)、ポリープ、異物、感染症(細菌、ウイルスなど)など

元気・食欲低下、いびきを主訴に来院されました。

来院時スターターという鼻を鳴らす音も聞こえたため、鼻腔内の病気が考えられました。

また、口の中を確認したところできものがみられ、このできものが症状の原因と考えられました。

レントゲンを撮影したところ、鼻咽頭(鼻の奥)にできものがみられ(赤丸)、このままだと呼吸もできず、ご飯も食べられなくなる可能性があったため、麻酔をかけてできものの一部を切除することとしました。

以下、手術時の写真となります。苦手な方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

切除前の写真です。赤丸ができものになります。

切除後の写真です。赤丸の部分のできものが一部なくなっているのが分かります。

検査の結果、リンパ腫と診断されたため、ご家族と相談し、抗がん剤を行うこととしました。

抗がん剤の反応はよく、手術と抗がん剤1回の投与で、初診時にみられたできものはレントゲンで確認できなくなり(赤丸)、症状も改善しました。

その後、半年かけて抗がん剤を行い、現在も再発はみられず、体調も良好です。今後は再発しないかどうか引き続き経過をみていく予定です。

 

当院では、獣医腫瘍科認定医による腫瘍科専門外来を行なっております。

詳細は下記のリンクをご参照ください。

https://www.kamogawa-ac.jp/cancer-treatment-specialty/

診断名

猫の鼻腔内リンパ腫