循環器疾患/病気

循環器疾患/病気

先天性心疾患について①

獣医師の梶村です。

今回は生まれつきの心臓病について簡単に説明します。


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正常な血液循環においては、前大静脈後大静脈を通って全身から返ってきた血液は、右心房を通り、右心室に入ります。

右心室から、肺動脈を通り肺に血液を送り、酸素を充分に含ませて、肺静脈から左心房に戻ってきます。

左心房から左心室へ移動した血液は大動脈を通って全身へ送り出されます。

これが正常な心臓での血液の流れです。

生まれつきの心臓病には動脈管開存症心室中隔欠損心房中隔欠損肺動脈狭窄症大動脈狭窄症などがあります。

動脈管開存症は犬で比較的発生頻度が高く、治療しなければうっ血性心不全に進行する心疾患です。
動脈管は母親の動脈血を胎児の肺動脈から大動脈へバイパスする役割を担っており、通常生後2〜3日で退縮します。
ところがこの病気では退縮しないので、血液が大動脈から肺動脈に流入し、肺動脈と左心に負荷がかかります。
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診断には聴診や心臓のエコー検査が必要となります。
治療は外科手術で根治が望める場合があります
なのでより早期にしっかりと検査しておくことをお勧めします。 
ちなみに無治療の場合は診断から1年以内に9/14頭が死亡したという報告があります。 
次回、心室中隔欠損症、心房中隔欠損、肺動脈狭窄症、大動脈狭窄症について説明します。

獣医師 梶村

 

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